茶に多量に含まれるアミノ酸の一種でグルタミン酸の誘導体。植物の中でもお茶とそのごく近縁種にしか見つかっていないアミノ酸で、茶の旨味成分の一つである。 テアニンは乾燥茶葉中に1~2%含まれており、特に上級なお茶に多く含まれている。お茶の中のアミノ酸に占めるテアニンの含有割合は等級に関係なく、全遊離アミノ酸の約半量を占めている。 日本では1964年7月に食品添加物として指定された。 テアニンの銘銘はお茶に含まれるアミノ酸であることから、茶の学名「Thea sinensis」由来とされている。
臨床試験において、テアニンを50~200mg摂取することで、リラックス効果が認められている。尚、リラックスの指標であるα波の発生が30-40分後に確認されている。
抗ストレスについても同様に効果が確認されている。人に意図的なストレスをかけ、心拍数、唾液中の免疫グロブリンA、主観的ストレス感においてストレスの抑制の報告がなされている。
睡眠に関しては、中途覚醒の減少が認められたほか、起床時の爽快感、熟眠感、疲労回復感の改善が認められている。
月経前症候群(PMS)に関しては、イライラ、憂鬱、集中力の低下等の精神的症状を改善することが報告されている。 その他にも血圧降下作用、記憶学習能力の向上、制癌剤の増強効果、脳血管障害に対する効果などが報告されている。