ペルーに植生するアブラナ科の多年生植物。根を薬用ハーブとして使われる。ペルーでは広くマカと呼ばれている植物は100種類あり、うち11種類がペルーに生息しているといわれている。 インカ帝国時代から重要な食物として栽培され、強烈な紫外線と酸性土壌、昼夜の温度差の激しい過酷な自然環境に育つ。しかし、土壌の栄養素を満遍なく吸い取るため、一度マカを栽培した土地は数年間不毛になるといわれる。
乾燥マカ100gの栄養構成は、炭水化物59g、たんぱく質 10.2g、繊維8.5g、脂質2.2gで、他に大量の必須アミノ酸や、鉄分とカルシウムを含む。 その他リノール酸、パルミチン酸、オレイン酸といった脂肪酸、ビタミンB群、ミネラル、グルコシノレート等も含有する。 グルコシノレートは乳腺と胃、肝臓の癌阻害効果があるという報告がある。
様々な研究において、更年期障害やストレスからくる若年性更年期障害に対し行われるホルモン補充療法のひとつとして、マカの効果が期待できるといわれている。また、マカ抽出物には持久力向上・抗疲労作用を有することが示唆されている。そして、マウスに高脂肪食とマカ抽出物を並行して与えたところ、マカ抽出物には抗肥満作用の結果が示されている。